『風とドレス』は、この時代を美しく生きるための感性を集めたコレクションです。
心に風を残すような美しいもの、ファッションや家具、アートの個展や本、手仕事のパン・・・。
有名無名に留まらず、「こんな素敵なものあったんだ!」と感じてもらえる発見を届けたい。
書いている私自身が一番ときめくページです。
また、「クレアの豆知識」をお読みいただくとちょっとだけ知識の引き出しが増える、そんなページに仕立てました。眺めるだけで心が整う、静かなラグジュアリーのひとときをどうぞお楽しみください。
※こちらのページには、宣伝や広告の要素は含まれません。
Vol.1|Gianna Corded Lace Gown(Costarellos)
纏うだけで良い、覗いた脚が魅せる貴女の本質
ネイビーブルーの総レースに、繊細なフリルを重ねたロングドレス。
クラシカルな印象を持ちながら、深く入ったスリットが大胆な脚線を美しく演出し、静けさの中に鮮やかな颯爽感を与えてくれます。
ウエストには細やかなクリスタルベルトがあしらわれ、スタイル全体を引き締めながら、さりげない輝きを添えています。袖は長めに設定されて上半身の透け感が抑えられているため、上品で落ち着いた印象に。
素材は柔らかく、歩くたびにスカートが軽やかに揺れ、レースの美しさを引き立てます。
装飾過多ではなく、必要な要素だけを丁寧に仕上げたこの一着は、特別な日の装いとしてはもちろん、自分自身のために纏いたくなるドレスです。
控えめでありながら、たしかな華やかさ。Costarellosらしいエレガンスが息づく一着です。
【 クレアの豆知識|藍の原料について 】
ネイビーの語源の一つとされる“藍”は、日本では古くから「勝色(かちいろ)」として武士に好まれた色です。藍の原料となる植物「タデアイ」は、殺菌効果や防虫効果があることから、衣類だけでなく薬用としても重宝されてきました。
――文・構成:安東瑠璃
